円滑に流れるテクノロジー

信頼性高く、安全である水道へのアクセスは現代の生活において不可欠な役割を担っており、2020年から続く世界的なパンデミック禍において、水インフラに対するサイバー攻撃は重大な混乱と公衆衛生上のリスクを引き起こす可能性がさらに高まっています。レガシーシステムや、本質的にみて地理的に分散したOT環境、およびより多くのユーザーとITシステムへの急増が相まって、水道事業は安全な水へのアクセスを妨害するサイバー攻撃のリスクにさらされる可能性があります。

OT環境に対するサイバーリスクの高まりを反映して、ベライゾン・データ侵害調査報告書(DBIR)2020年版は、発行から十数年を経て初めてITセキュリティのみならずOTセキュリティにどのような影響を及ぼすかについて調査しました。

クラロティは世界有数の水道事業と協業して明らかになった水道事業が直面している3つの課題は下記の通りです:

  1. 資産の可視化欠如: 水道事業は何百マイルものパイプラインを持ち、ポンプ場、浄水場、貯水・配水システム拠点を地域を横断して設置していることがあります。大規模な物理的フットプリントは、人口とビジネスの成長をサポートするために急速に成長するインフラと組み合わされることが多く、OT資産の一貫性のない文書化や、潜在的な脅威や脆弱性を検出し、リスク軽減のためにOT環境の可視化の欠如につながる可能性があります。
  2. 遠隔地の無人施設: ポンプ場などの施設は無人であることが多く、従業員やサードパーティベンダーが遠隔操作でシステムにアクセスし、メンテナンス実施や運用データの収集を行っています。許可された関係者のシステムがマルウェアに感染していたり、アクセス認証情報が盗まれていたり、適切なセキュリティ衛生管理が行われていなかったりすると、システム、スイッチ、コントローラが危険にさらされる可能性があります。さらに、多くの水道事業は許可された関係者だけが適切なシステムにアクセスし、合意された変更を行う確認方法がないため、システムをリスクにさらすことになります。
  3. 新たな規制への対応: 米国水インフラ法(AWIA)に基づき、飲料水を供給する公益事業は、リスクと回復力の評価を実施し、緊急時対応計画を改訂する必要があります。これらの変更には、2020年米国環境保護庁(EPA)の期限に間に合わせるため、OTネットワークにおける詳細な理解が必要ですが、多くの水道事業はこの義務に準拠する可視性とデータが欠如しています。

クラロティによる水道事業のOTセキュリティ強化

水道事業はこれらの課題に対処するべく、既存インフラへクラロティプラットフォームを導入しています。

クラロティCTD(Continuous Threat Detection)を活用することにより、ITセキュリティやネットワーク、OTチームは、すべての資産やセッション、プロセス、さらにリスクレベルにおける詳細な情報獲得が実現し、リスクの軽減や、重要なプロセスでの継続的オペレーションを保証するため、OTネットワークの脅威と脆弱性特定が可能です。

クラロティセキュアリモートアクセス(SRA)は、従業員やサードパーティベンダーを含むリモートユーザーによる、管理が行われていない、または、監視が行き届いていないアクセスによりもたらされる脅威からOTネットワークを保護します。スタッフやサードパーティは、場所に関わらずシステムにアクセスすることが可能です。セキュリティチームは、きめ細かな制御、アクセス監査機能、パスワードボルト*1 などのセキュリティレベル追加により、厳格なセキュリティハイジーンを実施しリスクを軽減します。権限のないアクセスは即座にブロックされ、異常なネットワークアクティビティはチームにアラートを発します。

これらのソリューションは、水道事業がAIWAの新基準に準拠するため、リスクと回復力の評価を実現するための機能を提供します。

クラロティはソリューション強化を継続し、最新のリリースでは、すべてのユーザーへさらに優れた可視性とアクセシビリティを提供しています。プロトコルの適用範囲が拡大され、資産、ネットワーク、プロセスの各レベルの詳細が向上したことにより、可視性がさらに高まりました。また、顧客に合わせたカスタマイズ可能なダッシュボードにより、優先事項に応じて最も重要な情報をより簡単にフィルタリングし、特定し、アクションを起こすことが可能です。

迅速なピボットによるより高い回復力

水、電力、通信などの重要インフラのセキュリティーとその信頼性は、世界的なパンデミックが続く中、これまで以上に不可欠なものとなっています。ここ数週間で、私たちは、重要なサービスの稼働時間と可用性、そして急増する在宅勤務を必要とする労働者をサポートする迅速かつ安全なピボット能力への理解を深めました。私たちの生活に不変であるものはほとんどありませんが、安全で信頼できる水の供給の必要性は決して揺らぐことがないということも学びました。

クラロティが、200万人以上の人々にサービスを提供する水道事業の安全なオペレーションをどのように支援したかについては、当社の新しいケーススタディをダウンロードしてください。

 

*1 パスワードボルト:オンラインのログイン情報、文書、画像など機密情報を保管できる暗号化されたデジタルウェブ上の保管場所のこと。

 

 

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クラロティについて

クラロティは、産業分野(製造工場やプラントにおけるOT)、ヘルスケア分野(病院におけるIoMT)、商業分野(ビル管理システムやエンタープライズIoT)にわたるサイバーフィジカルシステムの広大なネットワークであるXIoT(拡張型モノのインターネット)を保護し、組織をサポートします。当社のサイバー・フィジカル・システム保護プラットフォームは、顧客の既存のインフラストラクチャと統合して、可視性、リスクと脆弱性の管理、ネットワークのセグメンテーション、脅威の検出、および安全なリモートアクセスのためのあらゆる制御を提供します。

2015年の設立以来、ニューヨーク、テルアビブヤフォ、ロンドン、ミュンヘン、アジア太平洋地域などに拠点を構え、50カ国以上数百社の顧客に製品を提供し、8,000以上の工場・プラント、2,000以上の医療施設に導入実績があります。2021年にはシリーズD、E合計で6億4000万米ドルの資金調達を獲得し、ユニコーン企業の1社となりました。クラロティのプラットフォームは、包括的なセキュリティ管理を可能にするSaaS型のxDomeとオンプレミス型のCTD (Continuous Threat Detection)、安全なリモート接続を可能にするSRA (Secure Remote Access)、資産情報を素早く収集するEdgeの4つで構成される、統合的な産業用サイバーセキュリティソリューションです。