Annual ARC Industry Forum Asia 2023 Japan Program登壇レポート
2023年8月22日
2023年6月20日に開催されたARCアジアフォーラム2023で、クラロティ日本市場カントリーマネージャーの黒石亨氏によるワークショップ「実務者から見た産業サイバーセキュリティのインサイト」では、産業制御システム(OT)のセキュリティについて掘り下げて解説し、OTセキュリティの課題と対策、そして具体的な事例紹介が行われ、参加者に対して実務的な視点からの知見が提供されました。
▼Annual ARC Industry Forum Asia 2023 Japan Program 公式サイト:
https://www.arcweb.com/arc-japan/arc-industry-forum-tokyo
ARCアジアフォーラム2023テーマ:「デジタル化を通じて持続可能性、エネルギ転換、パフォーマンス改善を促進」("Driving Sustainability, Energy Transition, and Performance through Digitalization")
黒石氏は、OTセキュリティの重要性を強調し、その特性と課題を詳細に解説しました。特に、OT環境のシステムとIT環境のシステムが異なる点、セキュリティの優先度や通信プロトコルが異なる点、セキュリティパッチの適用が難しい点などが挙げられました。その上で、OTセキュリティに取り組むためのロードマップとして、認識、可視化、対策、統合の4つのフェーズを提唱しました。これらのフェーズは、サイバーレジリエンスとオペレーショナルレジリエンスの達成に向けた取り組みの基盤となります。また、具体的な事例紹介では、クラロティのソリューションを導入したお客様が、デバイスの可視化、脆弱性とリスク管理、ネットワーク保護、脅威検出、資産・変更管理、リモートアクセスの6つの取り組みをどのように行っているかを紹介しました。
黒石氏は、OTセキュリティにはその特性があるものの、セキュリティ管理としては同じ内容を適用するべきであり、目標としてレジリエンスを達成することが求められていると強調しました。そのレジリエンスを達成するためには、6つの取り組みが必要であり、その土台となるのは可視化であると述べました。その言葉に、参加者たちが熱心に耳を傾けている様子から、OTセキュリティの重要性とその取り組みへの関心の高さが伺えました。
登壇資料ダウンロードはこちらから:
https://discover.claroty.com/ja-jp/xiot#documents-request